熊本の南高江で美容室をしています
ソングバード江口です
ショートスタイルを得意としており
お客様の8割はショートスタイルでオーダーされるショートオタクです（笑）
年間で言うと1500名ほどショートスタイルをカットしております
そんなショートスタイルをこよなく愛する江口がショートスタイルのお手入れ方法を紹介していきたいと思います
＊前提として私の中でショートスタイルは肩につかない長さと定義しております
王道ショートスタイル3選
- ワンレングス
- グラデーションボブ
- レイヤースタイル
大きく分けてショートにはこの3スタイルがあります
ワンレングス
「ワンレングス」は髪表面に段が付いていない切り揃えられたスタイルのことを言います
種類としては丸みボブ、切りっぱなしボブ、外はねボブ、ミニボブなどがあります
グラデーションボブ
「グラデーションボブ」は髪表面の長さに緩やかな段が付いているスタイルのことを言います
種類としては丸みショート、くびれショート、前下がりショート、マッシュショートが上げあられます
レイヤースタイル
「レイヤースタイル」はグラデーションよりも更に段がついた髪表面の毛が短いスタイルのことを言います
種類としてショートスタイル、ベリーショート、ウルフカット、が上げられます
ドライヤーの乾かし方
全スタイルに共通して大切になってくるのがドライヤーでの乾かし方
ドライヤーでの乾かし方がスタイリングの土台になりとても重要なので先に解説させていただきます
ドライヤーなんて乾けば良いんでしょ！と思ってらっしゃる方も多いと思いますが実は奥が深いんです
ここで美髪の条件をお伝えいたします
美髪の条件は次の2点です
- 髪に12〜15％の水分が含まれている
- キューティクルが整っている
急にパーセント出されてもピンとこないですよね（汗）
手で触った時に毛先に少し潤い（ひんやりした感じ）が残る程度で大丈夫です
要するに、、、
水分が失われるとパサついて乾燥毛になりツヤが出なくなる
キューティクルが開いたままだったり剥がれてしまうと剥がれた箇所から水分やカラーの色味トリートメントの栄養素が流れ出てしまいます
乾燥してツヤのない髪、嫌ですよね！
それくらい髪にとって水分とキューティクルはとても重要になってきます
内容が少しずれましたのでドライヤーの話に戻します
髪が濡れている状態からスタートして一番に乾かしていただきたい場所は根本です
根本とは頭皮に近い場所です
水分は重力で根本から毛先へ流れてきます
根元の水分をまず乾かすことにより効率的に早く乾かすことができます
髪の水分バランスの調節もしやすいです
逆に毛先から乾かしてしまうと「オーバードライ」という現象になりやすいです
オーバードライは髪に熱を当て過ぎてしまい水分が失われパサついたり
静電気を帯びて広がったりする現象です
「なぜ毛先はオーバードライになりやすいか？」と言うと髪の毛先には削ぎが入っているからです
「根本の髪の量」と「毛先の髪の量」一緒じゃないですよね
量が少ない方が早く乾く物理的なことです
プラスで毛先はカラーやパーマ、紫外線、毎日の洗髪でダメージが蓄積しているのでそれも早く乾く要因になります
また髪内部のタンパク質は熱で変性してしまい髪の艶や纏りが著しく損なわれますので熱のあて過ぎにはくれぐれも注意してください
次にドライヤーの当てる方向がとても重要です
ドライヤーは常に上から当てることで風が根本から毛先に向けて流れていきます
毛髪の表面にはキューティクルがあり根本から毛先の方向に鱗状についます
ドライヤーを上からかけることにより風が鱗状のキューティクルを整えるように流れるので「艶」「まとまり」が出てきます
逆にドラーヤーの風を下から当てるとどうなるでしょうか？
キューティクルの鱗の向きに逆らうことになるので「広がり」「パサつき」につながってきます
何気なく乾かしているドライヤーの向きを意識するだけでこんなに結果が変わります
ドライヤーを当てる場所・方向の2点を意識してください
ワンレングスお手入れ方法
ワンレングススタイルはツヤ、まとまりが重要なスタイルです
＊ドライヤーの前に熱から髪を守ってくれるアウトバストリートメントをつけるとことをおすすめします
まずは上記したドライヤーの乾かし方で水分を摂り過ぎない、キューティクルを整えツヤを出すことを意識してください
欲を言えばドライヤーの風を上から当てた時に髪の毛を指で挟み少し引っ張りながら乾かすとよりツヤも増します
軽い癖ならこれで伸びまとまりが良くなります
普段ならこれでスタイリング剤をつけて終了です
簡単ですよね！
お出かけや・人前に立つような時はヘアアイロンで毛先に形をつけるとオシャレ感が増します
内巻きにすれば可愛らしさがアップしますし、外はねにすればクール感やカッコ良さを演出できます
アイロンの巻き方はぜひサロンに足を運んでいただけると丁寧にレクチャーいたします
グラデーションボブお手入れ方法
グラデーションボブとワンレングスとの大きな違いは髪に緩やかな段が入っているという点です
髪に段が入っていると髪表面の毛が動きやすくなります
前から後ろに流す「かき上げスタイル」や、後ろから前に流す「シャギースタイル」など動きをつけることで躍動感が生まれます
基本的な乾かし方はワンレングスと変わりません
ドライヤーの前にアウトバストリートメントをつけ
風を当てる場所風の向きを意識して乾かしていただけると大丈夫です
最後に後ろに流したいスタイルなのか、前に流したいスタイルなのかでドライヤーの風の向きを調節してあげるとセット剤をつけた時の動きが出しやすくなります
またお出かけの際はヘアアイロンで毛先に動きをつけると更にオシャレ感がアップします
レイヤースタイルのお手入れ方法
最後にレイヤースタイルです
レイヤースタイルの一番の特徴としては毛先の自由度です
グラデーションボブより更に表面の髪が短くなりますので毛先が動かしやすくなります
スタイリング力のあるワックスをつければ動きのある毛束間も作ることができます
ドライヤー前にアウトバストリートメントをつけた後やっていただきたいのがウェットスタイリングです
髪が濡れている状態でスタイリングをしてスタイルのイメージを作ることが大切です
今日は前髪を流すのか、かき上げるのか、前に動かすのか、後ろに動かすのかを事前に作ります
そのイメージでドライヤーの風を当てていきます
表面の髪が短く動きやすいので自由度がある分、一度イメージと違う方向に形が付いてしますと修正がしづらいのでここが注意点です
違う方向に形が付いてしまったら潔く濡らしたほうが良いです（笑）
ドライヤーを当てすぎるとオーバードライになってしまうので注意してください
まとめ
今回はショートスタイルのお手入れ方法を紹介しました
共通して言えるのがドライヤーでの乾かし方です
ドライヤーの「風を当てる場所」「風を当てる方向」を意識することで
スタイルの仕上がりの結果が違ってきます
オシャレなのは大前提で正しいお手入れ方法をすることで「美髪」を手に入れることができます
ぜひ今回紹介したお手入れ方法を実践してみてください
皆さまが「美髪」になることを祈っております
